太りやすい体質について

「私、太りやすい体質なの…」ぽっちゃり気味の方が良く使う言葉ですが、巷では良く聞く言葉なのに説明出来る人は中々見かける事がありません。ではこの“太りやすい体質”とは一体どの様な物なのでしょうか?

太りやすいという事は100kcal分の食事をしたらそれが110kcalや120kcalになるのでしょうか。いえ、カロリーが増えるという事は栄養学上ありえません。では普通の人の吸収率が低いのでしょうか。いえそれも低くても92%程度ですので殆ど差はありません。では何が違うのか。それは、消費カロリーが違うのです。

supuration_ダイエット遺伝子の中には俗に“倹約遺伝子”と呼ばれる遺伝子があります。この遺伝子は消費カロリーを抑える働きをするもので、現在50以上の倹約遺伝子が見つかっています。この倹約遺伝子が消費カロリーを抑制する力は一つ一つを見れば極僅かな値です。しかし、この倹約遺伝子を複数同時に持っていればどうなるでしょう。“ちりも積もれば山となる”のと同じ様に、抑制する力も増加していくのです。こうなれば、どんなに人と同じ食事や生活をしていても消費しきれなかったカロリーが蓄積され、結果太ってしまうのです。倹約遺伝子を持っている方は通常の人より少な目の食事を摂るか、運動の量を増やさないといけません。遺伝子のお蔭で、普通の人より人生が少しハードモードで始まるのは辛い事ですね。

日本人は欧米に比べこの倹約遺伝子を持つ割合が高いと言われています。しかし、ご安心ください。倹約遺伝子を持っているからと言って、そう簡単に太る訳では無いのです。生活に必要とされている、適度な運動を行っていればそうそう太りません。倹約遺伝子を持っていて、生活に支障をきたすほどの障害となっているのは極稀なケースなのです。

では冒頭に出てきた、太る体質の方はどうなのでしょうか。実は、自称“太りやすい体質”と言っている人のその殆どが、単に食べ過ぎや運動不足で太ってしまった事の“都合の良い言い訳”に利用しているだけなのです。確かに言い訳には都合の良い言葉ですが、それを使う誘惑に負けず、自分の食事や生活を見直す努力を行いましょう。