ウィンドミルについて

ブレイクダンスにおいて最大の見せ場となるのがパワームーブと呼ばれる大技の披露でしょう。起承転結における転の部分に相当し、最も派手でダイナミックなパフォーマンスであるとも言われます。そのなかでもひときわ人気があり、代表的なムーヴでもあるウィンドミルに関して、その練習方法と特徴を見て行きましょう。

まず単純に何を持ってウィンドミルと呼ぶかということですが、両足の回転による遠心力を利用して、肩より上の部分をフロアーにおいて支点とし、その周辺に回転軸をもって腰の位置を肩より高い状態にキープして回転するテクニック、ということになるのでしょうか。ここではテレビや動画などでウィンドミルを見たことがあり、イメージとして分かっている前提で進行したいと思います。

ウィンドミルには、その前提条件として必要なテクニックがあると言われます。それがチェアーです。手のひらをフロアーにつき片方の腕、あるいは肘で胴体の重心を支えて、頭部をフロアーに近づけることで肘や腕を支点として腰を持ち上げるというのがチェアーの基本ですが、その持ち上げた腰からさらに開脚、その両足を腰の支点によって旋回させることで遠心力を生じさせ、うつ伏せから返しで仰向け状態でも高い腰の位置をキープして回転し続けることが出来れば、ウィンドミルの半分は完成しているといっていいでしょう。ここでポイントとなるのが、フロアーに接している肩なり頭なりが支点となって回転するのではなく、あくまで上半身と下半身のつなぎ目である腰こそが、旋回運動の支点となることです。つまり、ウィンドミルは大雑把に言うと、腰で回るムーヴということが言えます。

ですから柔軟性という意味では腰のヨコ回転における柔軟性が最も重要なポイントになります。実はあまり指摘されていませんが、特にムーヴの初期段階での失敗、あるいは初心者のつまずく大きな理由のひとつが、腰の回転不足であるといえるのです。もしその人が240度以上腰を回転させることができるなら、ウィンドミルは比較的容易く出来るかもしれません。このパワームーヴの最も大きな壁は仰向けからうつ伏せへの移行、さらにそこから再度仰向けに戻る、いわゆる返しと呼ばれる動作ですが、腰の柔軟な回転が可能であれば、返しの時間と動作が非常に短くてすむのです。

ウィンドミルの成功の秘訣は腰の柔軟性にあり、それを補う意味で重心の位置や、顎の角度が重要と言えます。"

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